様々なルアーに対応できる「バーサタイル性能」を備えたベイトリールをテーマに、2024〜22年モデルのおすすめ機種と、バーサタイル向けベイトリールの選び方をご紹介します。まずはバーサタイル機種の役割や選び方について確認してみましょう。
京都府の野池やダムが豊富な地域在住。低頻度で琵琶湖釣行も。バス釣りは小2から兄に連れられ開始。歴は31年。いつか苦手なリザーバーの釣りを克服したい・・。⇒詳しいプロフィールを読む
目次
バーサタイルベイトリールは出番が最も多い
バーサタイル機種は1台で広くルアーを扱える魅力があるため、これから釣りをスタートする場合に最も選ばれる機種です。
また、中級者以上の方はバス釣りであれば2本以上のタックルを用意することが一般的なので、1本はバーサタイル性能を重視して用意することがほとんどです。
バス釣りでのベイトリールの場合は、まずはバーサタイル用の一本のタックルでバイブレーションやスピナーベイトなどの巻物で広くバスをサーチします。
続いてワーム系のものをセットして、バスがいそうな場所を丁寧に探っていきます。
例に挙げたルアーはあくまで一例ですが、「巻き物でサーチ→丁寧なワームなどの縦の釣り」という、この流れがバーサタイルタックルの役目と言えます。
これで釣れれば良いのですが、これでダメなら、より「個別のルアーに特化した別のタックル」に役割を振っていくイメージです。
今回はタックルの中で最も出番が多く重要な役割と言える、バーサタイル向けベイトリールの選び方と、最新モデルを中心としたバーサタイル向けベイトリールについてお届けします。
バーサタイルベイトリールの選び方
機種を探す前に、まずは簡単なバーサタイルベイトリールの特徴を確認してみましょう。
幅広いルアーに対応できることはもちろんですが、キャスト面のことや、ギア比、ラインキャパについてもチェックしましょう。
近〜遠距離をバランスよくキャストできる
バーサタイル用として使用する機種を選ぶ場合は、近くから遠くまでバランスよくキャストできる性能を備えた機種が理想的です。
釣りメーカーより発売されている数多くあるベイトリールの中には、近距離を中心に釣りやすく設計された機種など、ある程度特化した機種などもある為、近距離〜遠距離をバランスよくキャストできる機種を選びましょう。
ギア比は6〜7台が理想的
バーサタイル用に使用するベイトリールのギア比は、ローギアすぎずハイギアすぎない6〜7台が理想的です。
ルアーが速く動くハイギアと、ゆっくり動くローギアの中間的なギア比6〜7台が、様々なルアーに対応しやすくなります。
ラインキャパに余裕がある機種
ストラクチャーやカバーなど近くのポイントへのキャストから、遠くのポイントへのキャストまでバランスよく対応できる長さのラインがスプールに巻けるのかも確認しておきましょう。
目安としては、使用するラインが80m前後巻ける機種が安心です。
バーサタイルベイトリール!24〜22年モデルより10選
ここからは、様々なルアーに対応しやすい「バーサタイル性能を備えたベイトリール」を、2024年、2023年、2022年モデルよりご紹介します。
初めてのベイトリールにもおすすめの、手の届きやすい機種からワンランク上のモデルまでピックアップしました。
予算や理想にマッチした、バーサタイルベイトリールを探してみましょう!
2024年モデルより6選
「上位クラスの機構を採用」24 タトゥーラ TW 100
- 想定購入価格:1.8万円前後
- ギア比:6.3、7.1、8.1
- 標準巻糸量ナイロン:14lb-115、16lb-100m
上位クラスの機種に搭載されていたHYPERDRIVE DESIGNを採用した、24 タトゥーラ TW 100。
ハイパードライブデザインは、滑らかな回転が長い間続き、軽くて強い巻き上げが可能なギア。
たわみや歪みに強いボディや過酷な状況下でも作動し続けるクラッチの耐久性などが特徴。
5gから4ozクラスまで扱える高いバーサタイル性能や伸びのある遠投性能も魅力です。
「軽量ルアーや低弾道が更に得意に」24 SLX
- 想定購入価格:1.6万円前後
- ギア比:6.3、7.2、8.2
- 糸巻量ナイロン:12lb-100m、14lb-90m、16lb-80m
上位モデルでおなじみのスプール、MGLスプールⅢを搭載し、全モデルから2mmのナロー化によって更なる低弾道でのキャストや軽量ルアーの扱いやすさが向上した、24 SLX。
サイレントチューンも新たに採用しキャストする際の心地よさも◎
高剛性のHAGANEボディなど耐久性も高く、軽量ルアーから重量級まで対応できる守備範囲の広いNewモデルです。
「軽量でコンパクト」ZENON MG-X
- 想定購入価格:5万円前後
- ギア比:6.8、8.3
- ラインキャパシティ:14lb-100m、PE3号-90m
自重145gの細部まで軽量化された24年モデル ZENON MG-X。
バス釣りで出番の多い14lbラインを100m巻けるしっかりとしたラインキャパで、軽さだけでなくコンパクトで握りやすいボディ設計も◎
剛性がありビッグレイクでも活躍するモデルです。
「キャストしやすく幅広いルアーに」24 メタニウム DC
- 想定購入価格:4.9万円前後
- ギア比:6.2、7.1、8.1
- 糸巻量ナイロン:14lb-90m、16lb-80m
バックラッシュを軽減できるDCの魅力はそのままに、ブレーキの効きすぎ感がなくノーマル機種のような使用感でDCを使用できる、24 メタニウム DC。
ハードベイトからワームの釣りまで幅広いルアーを使いやすく、空気抵抗のあるルアーもしっかり飛ばせる強みも◎
遠投性能だけでなく、ピッチングを多用するような近距離の釣りも得意な優秀機種です。
「遠くへも精度の高いキャスト」24 スティーズ SV TW 100
- 想定購入価格:6.2万円前後
- ギア比:6.7、7.8、8.5
- 標準巻糸量ナイロン:12lb-40~80m、14lb-35~70m
遠くからの精度の高いキャストや、力まないフォームでもしっかりルアーが飛んでくれる、24 スティーズ SV TW 100。
軽いものがより投げやすいφ32mm SV BOOSTスプールを搭載し、HYPERDRIVE DESIGN採用のしっかりとした耐久性も◎
様々なフィンガースタイルで握りやすいボディ形状で、どんなキャストにも扱いやすい軽さや握りやすさも特徴です。
「アプリと連動して上達加速」IM Z TW 200-C
- 想定購入価格:10万円前後
- ギア比:7.3、8.4
- 標準巻糸量ナイロン:16lb-110m、18lb-100m
スマホアプリと連動させてブレーキモードの拡張や釣行のログデータを残して上達のプラスにもなる、2024年新作のIM Z TW 200-C。
10g前後から4ozクラスのビッグベイトまで幅広く扱え、より遠くまで飛ばせる高い遠投性能も強み。
16lb-110mとしっかりと巻けるラインキャパを備え、淡水からソルト、魚種も広く対応できるモデルです。
2023年モデルより2選
出典:shimano
「太めのラインで広く使うなら」23 メタニウム 100
- 想定購入価格:3.7万円前後
- ギア比:7.1、8.1
- 糸巻量ナイロン:12lb-120m、14lb-100m、16lb-85m
ハードベイトの巻く釣りからワームなどの撃つ釣りまでカバーする、23 メタニウム 100。
マグナムライトスプールⅢ搭載で軽めのルアーも扱いやすく、ビッグレイクなど太めのラインで幅広くルアーを使いたい場合にベストマッチ。
カバー奥への低弾道キャストや、伸びの良さを活かしたロングキャストが得意で、扱いやすいコンパクトボディながら剛性面も魅力の機種です。
「手頃ながらDC×マグナムライトスプールⅢ」23 SLX DC
- 想定購入価格:2万円前後
- ギア比:6.3、7.2、8.2
- 糸巻量(ナイロン):12lb-100m、14lb-90m、16lb-80m
お手頃な機種ながら低慣性マグナムライトスプールⅢをこのクラスで初めて搭載させた、23 SLX DC。
I-DC4との組み合わせで、バックラッシュは少なく、より遠くまで伸びるキャストが可能に。
ピンポイントキャストがしやすい低弾道で伸びる強みや、軽いルアーの扱いやすさも向上したコスパの良いモデルです。
軽量ルアーからビッグベイトまで、ブレーキ設定がしやすいのも◎
2022年モデルより2選
出典:daiwa
「最も使うルアーに対応」22タトゥーラ TW 80
- 想定購入価格:1.7万円前後
- ギア比:6.3、7.1、8.1
- 標準巻糸量ナイロン:12lb-100m、14lb-85m
複数のモデルが存在し、ダイワの低価格帯の中でも定番的なシリーズ、タトゥーラ。
中でも2022年モデルのタトゥーラ TW 80は、新品の際の初期状態を長く持続させれるHYPERDRIVE DESIGNを搭載し、コンパクトで操作性の高さや剛性も◎
バス釣りで最も使うことの多いルアーである、約5g〜20gのルアーに対応できるバーサタイル性能も魅力の機種です。
「I-DC5搭載」22 SLX DC XT
- 想定購入価格:2.5万円前後
- ギア比:6.2、7.4、8.1
- 糸巻量ナイロン:12lb-100m、14lb-90m、16lb-80m
軽量ルアーから重量級ルアーまでをカバーする、22 SLX DC XT。
薄く設計したマグナムライトスプールⅢにより、立ち上がりが良くテンポよくキャストが可能。
後半の伸びも良く、悪天候の中でもキャストがしやすいI-DC5搭載も◎
ロングキャストから近距離のテクニカルなキャストまでこなしやすく、滑らかな巻き心地や軽くて高い剛性も魅力です。
初めてのバス釣りにおすすめの機種
初めてのバス釣り用にバーサタイルベイトリールをお探しなら、2024年新作のバス X 100がおすすめです。
ちなみにソルト対応なので海のルアーフィッシングでも使えます。
初心者でも使いやすい設計で、バス釣りではルアーの守備範囲の広い12lbで120mという十分なラインキャパ。
扱いやすいボディのロープロ型で、φ32mmスプールで立ち上がりが良いため、力まずにルアーを飛ばせます。
右利きでハードベイト(プラグなど)を中心に使う場合は、安定して巻き取りが可能な右ハンドルモデル、24バス X 100H。
右利きでワームなどのロッド操作が多くなる釣り方であれば、右手でロッドを操作できる左ハンドルの24バス X 100HLがおすすめです。
一日の釣り始めや初めてのフィールドで活躍
今回テーマにした「バーサタイルベイトリール」は、今日一日のラッキールアーを探すために、釣り始めに広くルアーを扱う場合になくてはならないような存在です。
また、初めてのフィールドで様々なルアーで反応の良いルアーを探すときも、もちろん活躍してくれます。
今回は、バーサタイルということで、様々なルアーで扱いやすいロープロファイル型に絞ってご紹介しています。
好みの機種がなかった場合は、丸型リールのバーサタイル性能を備えたベイトリールなんかもチェックしてみると、お気に入りのリールが見つかるかもしれません。