初心者さん向けにベイトリールを選ぶ上での重要な事と、初心者向けベイトリールを10機種ご紹介します。ベイトリールを使う上で初めのテーマになるバックラッシュのことからまずは考え、機種の価格帯や必要なスペックについて明確にしていきましょう。
目次
初心者にとって最も脅威となるバックラッシュ
初心者にとってベイトリールを使う上で脅威とも言えるのがバックラッシュの存在です。
バックラッシュとは、キャストした時にルアーが飛びラインが出ていくスピードよりも、スプールが早く回ってしまうことで起こるライントラブルのことです。
ベイトリールに不慣れな場合によく起こり、ひどい場合は釣り開始数分で大バックラッシュとなり、直すのに多くの時間をロスしたり、場合によってはラインを新品に交換しないといけない場合もあります。
バックラッシュは、基本的にはブレーキ設定とサミング(スプールの回転速度を親指で調整すること)によって軽減できます。
ブレーキ設定について
ブレーキ設定は、ベイトリールに搭載されている、代表的な遠心ブレーキやマグネットブレーキなど、ブレーキ設定をしてスプールの回転をコントロールすることです。
これにより、ラインの放出スピードとスプールの回転スピードをうまく連動させることができます。
また、ブレーキ性能が良いと対バックラッシュ性能が高く、バックラッシュが起こりにくくなります。
このブレーキ性能は特に価格によって左右されてしまう性能でもあります。
初心者におすすめのベイトリールの価格帯
出典:shimano
初心者さんにおすすめのベイトリールの価格帯としては、ダイワ、シマノ、アブガルシアなどの大手釣りメーカーの機種を基準として、約5千円以上の入門向け機種から安心して使えるという印象があります。
大手釣りメーカーの機種でない場合や、更に安い機種を選ぶ場合は、購入者が自由に書き込めるショッピングサイトのレビューなどをより多く確認することが理想的です。
出典:daiwa
また、初めからワンランク上のモデルを買う場合は、1万円台後半からの機種がおすすめになります。
この価格帯くらいから一気に各メーカーのモデルが多くなり、価格競争や高性能な機種が多くなる傾向があります。
初めからワンランク上のモデルで本格的に!という場合は、1万円台後半〜の機種も検討してみましょう。
格安機種はまめなメンテナンスがおすすめ
ベイトリールは使用する上で汚れが溜まってくるため、汚れを取り除いたりオイルやグリスを差したりといったメンテナンスが必要です。
特に格安機種になれば、耐久性がどうしても落ちてしまうため、こまめにメンテナンスすることがおすすめです。
機種の初期状態を長く維持できる事はもちろん、バックラッシュの軽減にも繋がりますし、より遠くへルアーを飛ばしたり、バスのいる狙ったところへ正確なキャストもしやすくなります。
ベイトリールのギア比について考えよう
出典:daiwa
ベイトリールを選ぶ場合にチェックしたい事として、ギア比があります。
ギア比とは、ハンドル一回転に対して、スプールが何回転するか?のことで、ルアーを使った際の動くスピードに関わってきます。
目安としてギア比5台などのローギアに入るベイトリールを使用した場合は、ルアーがゆっくり動き、巻き抵抗のあるルアーを少ない力で巻ける特徴があります。
また、きれいなリトリーブがしやすかったり、一定層を巻きやすかったりといった、ハードルアーなどの巻物ルアーに理想的なギア比になります。
出典:purefishing
目安としてギア比7台以上のハイギアに入るベイトリールは、ワームとシンカーを利用したリグ系の釣りやラバージグなどで使いやすくなります。
バスがいる障害物の周りをピンポイントに狙った釣りが多くなるため、反応がなければ早く巻き取り次々とバスがいそうな場所を狙っていくことが多いためです。
また、ロッド操作をしてルアーにアクションをつけ、糸ふけを回収しながら使用するようなソフトルアーの釣りや、トップウォーターやジャークベイトなどの操作系ハードルアーでもハイギアが使いやすくなります。
初心者向けベイトリールのギア比は6台〜7台
初心者向けのベイトリールのギア比としては、1台でルアーを広く使いやすくなる、6台のギア比(ノーマルギア)や7台のギア比(ハイギア)になります。
このギア比であれば、線で探る巻物ルアーや、点で探るリグ系の打つ釣りにバランスよく対応できます。
初めから特化させたいルアーなどがない場合は、この6台〜7台のギア比を中心に選びましょう。
初心者向けベイトリール10選
出典:purefishing
ここからは初心者さん向けのベイトリールとして、人気モデルを中心に10機種ピックアップしていきます。
購入価格にして約6千円からの入門向けの定番モデル。
初めから本格的な性能を備えたワンランク上のモデルとして、約2万円までのモデルもピックアップしました。
予算や使用ルアーなどイメージしながら、好みの1機種を探してみましょう。
1.ダイワ バスX
- 想定購入価格:7千円前後
- ギア比:7.5
- ソルト対応
初心者が使いやすい対バックラッシュ性能の高いバスX。
飛距離も稼げ、簡単なダイヤル式のブレーキが◎
強くブレーキを設定することもでき、ベイトリールに慣れるまでの期間も安心。
90mmクランクハンドルで巻きやすさや、扱いやすい軽さも備えたコスパの高い逸品です。
2.シマノ バスワンXT
- 想定購入価格:7千円前後
- ギア比:7.2
- ソルト対応
シマノの初心者向けベイトリールの代表的なベイトリール、バスワン XT。
ルアーの守備範囲が広く、伸びのあるキャストが可能なブレーキ性能も◎
耐久性を備えたシマノ技術も魅力の逸品です。
3.アブガルシア 21 プロマックス4
- 想定購入価格:7千円前後
- ギア比:7.1
幅広いウェイトに対応できるスプール径32mmを搭載した、21プロマックス。
コンパクト設計も特徴で、初心者に嬉しい操作性の高さも◎
クールなデザインを楽しめ、16lbを100m巻ける余裕のあるラインキャパも嬉しいポイントです。
4.アブガルシア 21 ブラックマックス4
- 想定購入価格:7千円前後
- ギア比:6.4
- ソルト対応
アブガルシアのベイトリールの中でも、初めの1機種として初心者さんによく選ばれている、ブラックマックス。
ブラッシュアップされた2021年モデルのブラックマックス4は、32mm径のスプールを採用し、幅広いルアーに対応可能。
また、コンパクト化により扱いやすさも◎
1機種で淡水の釣りだけでなく海釣りにも対応できるのも魅力です。
「ワンランク上の」初心者向けベイトリール
続いて、初めから性能の高い本格的な機種を探す方向けに約2万円までの機種で、人気モデルを中心にご紹介します。
5.アブガルシア REVO X
- 想定購入価格:1.3万円前後
- ギア比:5.4、6.6、7.3
- ソルト対応
中量級ルアーから重量級ルアーが得意な、REVO X。
タフなゲームに対応できる剛性を備え、耐久性も魅力。
大きめのルアーを巻きやすい90mmクランクハンドルや、空気抵抗が大きいルアーもキャストしやすいブレーキシステムなど、中〜重量級ルアーをメインに使う場合や、ビッグレイクでの釣りなどで活躍してくれる機種です。
6.シマノ 19SLX MGL
- 想定購入価格:1.5万円前後
- ギア比:6.3、7.2、8.2
- ソルト対応
手の届きやすい価格ながら、より遠くへのロングキャストが可能な、19SLX MGL。
ブレーキ調整幅が広く、スピナーベイトやクランクベイトなどの巻物ルアーから、近距離などのストラクチャーを狙ったジグやリグ系の釣りにも使いやすいモデルです。
7.アブガルシア ロキサーニ
- 想定購入価格:1.4万円前後
- ギア比:7.1、8.0
- ソルト対応
扱いやすい形状で広くルアーに対応できる、ロキサーニ。
マグネット&遠心ブレーキを搭載し、対バックラッシュ性能が高く、バスのいるストラクチャーの奥を狙ったキャストのしやすさや、風など細かく状況に合わせて設定できるブレーキシステムも特徴的なモデルです。
8.シマノ 20SLX DC
- 想定購入価格:2万円前後
- ギア比:6.3、7.2、8.2
- ソルト対応
シマノのブレーキ性能の高いDCを搭載した、20SLX DC。
4段階の簡単なセッティングで軽量プラグから重量級ルアーまでをカバー。
より遠くのポイントにルアーを飛ばせる飛距離性能や、バックラッシュの少なさも初心者に嬉しいポイントです。
9.ダイワ 20タトゥーラ SVTW
- 想定購入価格:1.9万円前後
- ギア比:6.3、7.1、8.1
- ソルト対応
一台で軽量ルアーから重量級ルアーまで広く扱うことができる、20タトゥーラSVTW。
キャストを繰り返す釣りや、初心者も扱いやすいコンパクト設計で、飛距離を稼げるブレーキシステムやTWSも特徴。
対バックラッシュ性能も高く、1台での岸釣りにも理想的なモデルです。
10.ダイワ 19タトゥーラ TW
- 想定購入価格:1.6万円前後
- ギア比:6.3、7.1、8.1
- ソルト対応
ダイワベイト機種の中でもコスパが高く信頼の厚いシリーズ、タトゥーラ。
19タトゥーラは剛性を備え、タフな釣りにも対応できる守備範囲の広い機種。
特に中〜重量級ルアーが得意なモデルで、バックラッシュが少なく飛距離も稼げるのも強みの優秀モデルです。
ベイトリールを使いこなしてバスのいる場所へ
理想的なベイトリールは見つかりましたか?
今回は、初心者さん向けにベイトリールを選ぶ際に考えたいことや、初心者さん向けの機種をご紹介しました。
理想的な機種を選んだら、より正確なキャストができるベイトリールをマスターして、バスのいる場所へルアーをキャストしましょう!