
更新日 2022年9月24日
ビッグベイト向けリールを22年〜20年モデルより14機種ピックアップ!遠投が得意なモデルや巻きが得意なモデル。ルアー操作が得意なモデルやお手頃モデルなど。後半は、ビッグベイトリールを選ぶ為の4項目と、筆者使用おすすめ2機種やおすすめラインもご紹介します。
目次
ビッグベイト向けリール!2022年モデルより3選

出典:daiwa
まずは理想的なビッグベイト向けリールとして、2022年モデルより3機種ご紹介します。
(22年追加モデルのある21カルカッタコンクエストは、21年モデルのところでご紹介します。)
1.「パワーゲームを広くこなせる」ダイワ 22ジリオン TW HD
- 想定購入価格:4万円前後
- ギア比:7.1、8.1
- 標準糸巻量(ナイロン・フロロ):16lb-100m、20lb-80m
MAG-Z BOOSTを搭載したヘビールアーの飛距離が魅力の、22ジリオン TW HD。
ビッグベイトの細かな操作が快適にしやすい100mmロングハンドルを搭載し、ハイパードライブデジギアのパワフルで滑らかな巻き上げも◎
パワーゲームを広くこなせるモデルで、ビッグベイト以外にも羽根モノやフロッグ、ジグやテキサスなどの釣りもこなせるモデルです。
2.「ストロングな巻き&撃ちをカバー」シマノ 22バンタム
- 想定購入価格:3.2万円前後
- ギア比:6.2、7.1、8.1
- 糸巻量(ナイロン):16lb-100m、20lb-80m
巻く釣りから撃つ釣りも高次元に対抗できるストロングバーサタイル機種、22バンタム。
インフィニティドライブ搭載による巻き抵抗の強いルアーの巻き上げの軽さや、バスに見切られにくい安定感のある巻きが魅力。
MGLスプールⅢ搭載により、ピッチングなどでの低弾道キャストの撃ちもこなせ、ビッグベイトの釣りでは、遠投からカバーを狙った近距離のテクニカルな釣りも対応するモデルです。
3.「優れたバーサタイル性能」シマノ 22 SLX DC XT
- 想定購入価格:2.7万円前後
- ギア比:6.2、7.4、8.1
- 糸巻量(ナイロン):16lb-80m、20lb-65m
軽量ルアーからビッグベイトまで対応するバーサタイル性能に優れたモデル、SLX DC XT。
DCブレーキの中でもより軽いルアーまで投げられるモデルで、カルカッタコンクエストDCに搭載されているI-DC5やマグナムライトスプールⅢを搭載する事で、遠投性能を活かしたロングキャストやカバーをタイトに狙うようなピンポイントキャスト、低弾道キャストが得意に。
1機種で広くルアーをカバーするようなオカッパリの釣りにも理想のモデルです。
ビッグベイト向けリール!2021年モデルより5選

続いて、2021年モデルからは5機種をピックアップしました。
ロングキャストが多いビッグベイトの釣りに重宝するアンタレスDCやテクニカルなビッグベイトの釣りに使いやすい21ジリオンSVTWなど、イメージにマッチした1機種を探してみましょう。
1.「近〜遠距離を高次元に」シマノ 21アンタレスDC
- 想定購入価格:6.5万円前後
- ギア比:5.6、7.4、7.8
- 糸巻量(ナイロン):20lb-80m
4×8DCとMGLスプールⅢによる伸びのあるキャストで、より遠方のプレッシャーの掛かっていないポイントにアプローチが可能な、21アンタレスDC。
また、カバーやストラクチャーをピンポイントに狙っていくような釣りもしやすい、S3Dスプールやサイレントチューンの働きもgood。
一台で近距離から遠距離のビッグベイトの釣りを高次元に楽しめる秀逸機種です。
2.「高剛性、軽くてコンパクト」ダイワ 21ジリオンSVTW
- 想定購入価格:3.2万円前後
- ギア比:5.5、6.3、7.1、8.5
- 標準糸巻量(ナイロン):16lb-40〜80m
軽くてコンパクトながら、パワーゲームが得意な21ジリオンSVTW。
高剛性ボディで、手元に伝わる巻き感度や引き抵抗のあるルアーの巻き上げが軽いのも魅力。
より遠くまでキャストが可能な、21年新機構のSVブースト搭載も嬉しいポイントです。
操作性が高いため、テクニカルなビッグベイトの釣りにも理想的。
3.「巻き上げ性能が魅力」シマノ 21カルカッタコンクエスト200番
- 想定購入価格:5万円前後
- ギア比:4.8、6.5、7.5
- 糸巻量(ナイロン):16lb-120m、20lb-100m
安定感のある滑らかでパワフルな巻き上げや、軽い巻き上げが魅力の、21カルカッタコンクエスト200番。
複数のシマノテクノロジーでの相乗効果による飛距離の向上や、マグナムライトスプールⅢによる低弾道でのアキュラシーキャストがしやすく進化したのも魅力。
22年にはギア比7.5のXG(エクストラハイギア)モデルも追加され、スピード感のある演出にも対応できるラインナップになっています。
4.「ジャイアントベイトにも」ダイワ タトゥーラTW300
- 想定購入価格:3.5万円前後
- ギア比:6.3、8.1
- 標準糸巻量:20lb-185m、25lb-145m
ビッグベイトやジャイアントベイト向けに開発された21年モデルの、タトゥーラTW300。
初期性能が永く続くHYPERDRIVE DESIGNを採用し、空気抵抗の大きいルアーをキャストしやすいブレーキシステムも◎
滑らかな巻き心地で、軽く巻き上げが可能なパワーを備え、ビッグベイトに理想的な優秀モデルです。
ロングキャストも心配ないたっぷり巻けるラインキャパもgood。
5.「瞬発力のあるルアー操作」シマノ スコーピオンMD
- 想定購入価格:2.8万円前後
- ギア比:7.9
- 糸巻量(ナイロン):20lb-160m、25lb-135m
コスパや信頼の厚さが特徴的なスコーピオンに、ビッグベイトやジャイアントベイトが得意なモデルが追加。
スコーピオンMDは、20lb約160mの十分なラインキャパを備え、遠投性能の高さも魅力。
バックラッシュでのビッグベイトのロスを防ぐ、対バックラッシュ性能も◎
リーリングジャークなど、スピーディーなルアー演出で誘えるエキストラハイギアも強みのモデルです。
XGのノーマルハンドルと、XGLHのロングハンドル&ラウンドノブの2タイプあるのも特徴的で、大型のビッグベイトやジャイアントベイトも使用するなど、よりパワフルな巻き上げが必要な場合はXGLHがおすすめです。
ビッグベイト向けリール!2020年モデルより6選

続いて、2020年モデルから厳選したリールは、計6機種。
約2万円で手に入るDC搭載機種のSLX DCや、ベイトフィネスからビッグベイトの釣りを1機種で2つのスプールによりこなせるレボディーズ8など、計6機種をチェックしてみましょう。
1.「手頃なDC搭載機」シマノ SLX DC
- 想定購入価格:1.9万円前後
- ギア比:6.3、7.2、8.2
- 糸巻量(ナイロン):16lb-80m、20lb-65m
DC搭載の4段階のシンプルなブレーキ設定で、軽めのシャッドやミノーなどの軽量ルアーから、ビッグベイトの釣りまでカバーできる、SLX DC。
対バックラッシュ性能が高く、例えばビッグベイトの使用後、軽めのルアーや空気抵抗の大きいルアーへ切り替えた際にありがちな、バックラッシュも防ぎやすくなっています。
遠投性能を備え、一般的なルアーとビッグベイトもこなす場合にもおすすめの機種です。
2.「テクニカルな釣りに」シマノ 20メタニウム
- 想定購入価格:3.5万円前後
- ギア比:6.2、7.1、8.1
- 糸巻量(ナイロン):16lb-80m、20lb-65m
自重はそのままに剛性をアップさせ、ビッグベイトなどのパワーゲームも安心して使いやすくなった、New20メタニウム。
また、コンパクトサイズのボディによって、トゥイッチやジャークなどの技を多用したビッグベイトの釣りにも対応しやすくなっています。
ビッグベイト機種として出番がない時期などは、軽量ルアーやライトリグなどの打ち物用にも対応できる優秀モデルです。
3.「ビッグベイト〜ベイトフィネスまで」アブガルシア レボ ディーズ8
- 想定購入価格:3.9万円前後
- ギア比:8.0
- 糸巻量:16lb-85m
信頼の青木大介プロデュースモデルの、レボ ディーズ8。
最大の特徴は、1台でベイトフィネスからビッグベイトまでの釣りをカバーできる点。
スペアのスーパーシャロースプール付属で、本体スプールとの2つのスプールにより、ルアーの出番に合わせたより高いパフォーマンスでの使い分けができるのが強みです。
4.「見切らせない巻き&技」シマノ カルカッタコンクエストDC 200HG
- 想定購入価格:5.6万円前後
- ギア比:200HG、201HG=6.2
- 糸巻量(ナイロン):16lb-120m、20lb-100m
賢いデカバスに見切らせない安定したリトリーブがしやすい、カルカッタコンクエストDC。
2019年にフルモデルチェンジして登場したローギアに合わせて、2020年にはハイギアモデルが発売されました。
ローギアモデルのギア比4.8では、ビッグベイトのジャークの際など、少しラインスラッグ回収がしづらい。
そんなシーンで使いやすくなった、ギア比6.2。
DC搭載の遠投性能やブレーキ性能はもちろん、この機種の強みでもあるナチュラルで安定したリトリーブで演出可能。
合わせてロッドワークでのルアー操作も、バランスよく対応できるスペックになっています。
5.「強さやラインキャパが◎」アブガルシア レボ ビースト エックス
- 想定購入価格:2.1万円前後
- ギア比:6.4
- 糸巻量:約20lb-150m、約25lb-115m
ビッグベイトや雷魚、ソルトなどに対応できる、レボ ビースト エックス。
強くて軽いアルミニウム製のフレームを採用し、大物とのやりとりがしやすく耐久性も特徴の大口径ブラスギヤ採用。
パワフルな巻き取りができる95mmハンドルを採用し、約20lbを150m巻けるラインキャパも嬉しいモデルです。
6.「スピーディーな演出」アブガルシア レボ ビーストロケット
- 想定購入価格:2.3万円前後
- ギア比:9.2
- 糸巻量:約20lb-150m、約25lb-115m
20lb以上のラインを使うようなビッグベイトの釣りに活躍するレボビーストに、超ハイギアモデルが登場。
一般的なルアーで反応を見つつ、ビッグベイトでも反応を見たい。
そんな時にスピーディーにビッグベイトで探ることができる、ギア比9.2のレボビーストロケット。
よりピンポイントにストラクチャーをチェックし、高速回収。ジャークで誘う際の素早いラインスラッグ回収。
早い泳ぎだしやキレのあるアクションでデカバスのスイッチを入れる際などに活躍してくれそうです。
また、ハイギアならではの巻き重り感を軽減した、大口径ギア採用も特徴的なモデルで、アブならではのパーミングしやすいロープロ化された設計も、スピーディーなビッグベイトの釣りに使いやすくなっています。
理想的なビッグベイトリールの選び方4項目

ここからは、理想的なビッグベイトリールを選ぶ為にチェックしたい4項目をご紹介します。
ラインキャパや剛性、ギア比、右or左ハンドルについて解説します。
1.ラインキャパを考えよう
ビッグベイトの釣りでは16lb以上のラインを使うことが一般的で、太いラインをたくさん巻けるスプールを備えた機種がよく選ばれています。
特にロングキャストを多用する場合や、ラインチェックでのラインカットをよくする場合は、ラインキャパに余裕があると安心です。
ただし、ボートなどで多い近距離のカバーやストラクチャーを狙ったビッグベイトの釣りでは、多く巻きすぎているとサミングしづらく、キャストコントロールがしづらくなってしまいます。
また、ビッグベイトは重量がある為、静かに着水させたい場合なども、サミングのしやすさが重要です。

ロングキャストをメインとする場合は、フルキャスト+ラインチェックの際にカットする分の余裕を考えたラインキャパを。
近距離をメインとする場合は、サミングのしやすさとラインチェックでのカットできる余裕を考えたラインキャパをおすすめします。
2.剛性を備えた機種

太いラインと重たいルアーで、重たいデカバスを狙う。
ビッグベイトの釣りはベイトリールへの負担が大きいので、剛性を備えた機種が必要です。
ベイトフィネス専用機種を除いて、大手釣りメーカーで発売されているベイトリールであれば、剛性面でビッグベイトに対応できる機種がほとんどだと思います。
ただし、2oz以上などの重めのビッグベイトを使う場合は、商品説明などにビッグベイトに関することが書かれていたり、剛性をしっかり備えているか確認しておくと安心です。
3.ビッグベイトリールのギア比の選び方

ビッグベイト用に選ばれているベイトリールのギア比は、4台〜9台と幅広くなります。
ビッグベイトの使い方や好みによってもギア比の選び方は変わってきますが、基本的な特徴と、おすすめの選び方をご紹介します。
ローギアとハイギアの特徴の違い
まずはローギアとハイギアの特徴を確認してみましょう。
ローギア(4〜5台)

- 重たいルアーを少ない力で巻ける
- 安定したきれいなリトリーブがしやすい
- 巻きの釣りに集中しやすい
- よりナチュラルにルアーを動かせる
ハイギア(7以上)

- ルアー操作後のラインスラッグの回収が早い
- ルアー回収が早く展開が早い
- スピード感のあるルアー操作
- 巻き合わせがしやすい
- 巻き感度が高い
おすすめのギア比の選び方

初めてのビッグベイトリールや様々なビッグベイトを使う場合は、6台や7台がおすすめです。
スローな演出を多用する場合はローギアの4台や5台。
近距離のカバーを狙っていくようなスピーディーな釣りや、瞬発力のある演出を中心に使う場合は、ハイギアの7以上がおすすめになります。

また、リップ付きビッグベイトを多く使う場合は、4台〜6台が扱いやすくなります。
他にも、ルアー操作をロッドワークでも行う場合は、ラインスラッグの回収が早い7以上がおすすめです。
4.ライトorレフトハンドルのおすすめの決め方

右ハンドルと左ハンドル、どちらにするのかビッグベイトの使い方に合わせて選ぶことで、より快適に理想の釣りができます。
それぞれの強みを見ながら、目的にマッチした方を考えてみましょう。
※利き手が右の設定で解説します。
ライトハンドル(右)

安定した巻き取りがしやすいため、リーリング中心のルアー操作に使いやすくなります。
また、ルアーの動きに集中しやすい傾向も。
フッキングの際はロッドでのフッキングに合わせて、力強い巻き合わせがしやすいのも特徴。
早巻きでのアプローチでも、よりスピーディーで、安定した巻き取りがしやすいのも魅力です。
バスとのファイト中は、巻いて寄せてくる際に力を入れてスピーディーに巻きやすいのも魅力です。
レフトハンドル(左)

利き手でロッドを操作するため、ロッドワークでのルアー操作を多用する場合に使いやすくなります。
またフッキングの際は、力強くビッグベイトの太軸フックをバスの口に貫通させる力が伝えやすくなります。
他にも、バスとのファイト中のロッド操作がしやすくなります。
筆者使用のおすすめ2機種

過去に筆者がビッグベイト用に使用した中でのおすすめ2機種もご紹介しておきます。
少し前のモデルになりますが、2018年モデルのダイワ リョウガ1520HLと、2014年モデルのシマノ カルカッタコンクエスト200です。
(カルカッタコンクエストについては、最新の21年モデルや22年追加モデルがおすすめです。2022年4月現在)

京都府の野池やダムが豊富な地域在住。低頻度で琵琶湖釣行も。いつか苦手なリザーバーの釣りを克服したい・・。
1.ダイワ 18リョウガ 1520
- 想定購入価格:4.7万円前後
- ギア比:5.4、6.3
- 標準糸巻量(ナイロン):20lb-100m
剛性感ある巻き心地やビッグベイトをキャストした際の安心感、リーリング中の安定感、ウィードのある場所でのビッグベイトの釣りで特に役立った感度の良さも魅力ポイントです。
大きい方の1500番サイズというのもありますが、近距離を狙った連続的なキャストは手への負担がある為、近距離での連続的なキャストが必要な場合は、1000番サイズも検討してみましょう。
2.シマノ 14カルカッタコンクエスト200
- 想定購入価格:4.1万円前後
- ギア比:4.8
- 糸巻量(ナイロン):20lb-約100m
重めのビッグベイトでも軽い巻き取りができ、シルキーな巻き心地が特に印象に残っている点です。
ロングキャストの際はスムーズにビッグベイトが飛んでいき、コンパクトになったボディは、丸型リールにしてはとても扱いやすく感じました。
ローギアモデルの為、やはりロッドワークでのジャークなどルアー操作の際は、ラインスラッグの回収が手間です。
ビッグベイトリールに巻くならこのライン

ビッグベイトリールにいつも巻いているおすすめラインもご紹介しておきます。
と言っても定番のラインですが、クレハ シーガーR18のフロロカーボンです。
ビッグベイトを遠投しやすいので4ozくらいまでのビッグベイトは、少し細めの20lbフロロを巻いています。
ラインの傷のチェックは結構マメにしていますが、大きめのビッグベイトをくわえた状態のバスが暴れまくることは少ないようで、快適に使えています。
ラインチェックが面倒な場合やストラクチャーやカバーをガンガン攻める場合は、25lb以上も検討してみましょう。
目的のビッグベイトの釣りにマッチした1機種を

イメージにマッチした機種は見つかりましたか?
今回はビッグベイトリールに理想的な機種や選び方を中心にご紹介しました。
ぜひ、目的のビッグベイトの釣りにマッチした機種で、快適に楽しみましょう!